Ro-Ro 船作業

Ro-Ro(自動車専用)船のRo-Roとは、"Roll On - Roll Off" の略語で、タイヤやキャタピラなどで船内に走り込めるタイプの船を言います。 これに対して、従来のクレーンなどを使って貨物を吊り込むタイプの船をLo-Lo(Lift On - Lift Off)と言います。

貨物積込み前の船内の様子です。ご覧のとおりRo-Ro船の内部は、立体駐車場のようになっています。
普通の立体駐車場と違うのは、積荷を固定できるように床に穴があるところです。船内大工は、積荷と船体をチェーンやクラスパーベルトなどで固縛していきます。



固縛の段取りをしています。 貨物上部にあるラッシングポイントにクラスパーベルトの一方を通し、もう片方を床の穴に引っ掛けて締め上げ、航海中に貨物が動かないように固定します。

大工達は、次の作業に向かいましたが、これまで約2分です(積み付け後)。
ワイヤーやチェーンを使った固縛法では、絶対にこのように早くはできません。

この作業も積み付け後約2分で完了しています。 従来のように、「コンパウンドロープ」と「締め棒」を使っての固縛では、このように短時間での作業は不可能です。

貨物は車両系だけでなく、写真のようなカートンやケースものもありますが、車両と同じく、クラスパーベルトなどで船底と固縛して航海中に動かないようにします。

我々は、「マフィー」と呼んでいますが、まな板のようなトレーラーで、上の写真でもタイヤが少し見えると思います。運ぶ時はタイヤの付いていない側を持ち上げて牽引します。

マフィーに貨物を積む際は、まず貨物をマフィーに固縛し、マフィーを船内に積み込んでから、更にマフィーと船底とを固縛します。

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